北海道の新そば祭りで食い倒れ・浦臼町新そば収穫祭レポ
- 幻の品種「ぼたんそば」ブランドを誇る町
- 野性味ある香りが根強い支持
- 新蕎麦のエレクトリカルパレードやあ(笑´∀`)
- 浦臼蕎麦の名店「ぼたん亭」で十割蕎麦に唸る
- 浦臼町ぼたんそば・新そば収穫祭 詳細・アクセス
- 裏技
幻の品種「ぼたんそば」ブランドを誇る町
北海道の9月後半から10月は新蕎麦の季節。
道内各地の蕎麦産地では収穫祭と銘打ってのイベントが催され、蕎麦好きには嬉しいシーズンであります。
「ぼたんそば」とは、北海道内で古くから作付けされてきた品種ではありますが、他の改良品種と違い穂の背が高い為風に弱く、収穫が難しいから農家には敬遠され、いまでは浦臼町を中心としたエリアで細々と生産されている幻の蕎麦です。
野性味ある香りが根強い支持
そんな収穫に苦労する品種だが、それだけ野性味があるというか、香りや味が優れており、蕎麦通には好まれているという。
そんな「浦臼ぼたん蕎麦」を、道内各地の蕎麦好き達が美味しく仕上げた手打ち蕎麦の数々。
イベント参戦第1食目は、雨竜町の手売ち蕎麦同好会さん作品。
茹でたてをすぐ頂きました。
旨い!そして確かに良き新蕎麦の香りは、一般小売り店で販売されている商品とは段違い。
新蕎麦のエレクトリカルパレードやあ(笑´∀`)
上記は滝川町の蕎麦好きが作る「鴨せいろ」
温かいつゆと、冷たい蕎麦がワンプレートになっていたが、あまりに美味しくて全景撮影を忘れて、蕎麦をすすってしまった。
次に食したのは奈井江町(ぼたんそば作付け元祖はこの町の人)手打ちそば道光会の屋台。
ここではエビ天が2本のった盛りそばを頂いた。
北海道の素人蕎麦打ち名人大会・丸山 勝 第4代名人直伝の技を誇る道光会は、道内各地の蕎麦イベントでもお馴染みだ。
エビもカラッと旨いが、やはり蕎麦は秀逸。
続いては上砂川町からエントリー、手打ちそば愛好会では、シンプルに「かけ」を注文。
温かいぼたんそば、また格別。
正直、腹がきついがまだまだ!
真打ちはイベント会場の外にいる。
浦臼蕎麦の名店「ぼたん亭」で十割蕎麦に唸る
賑わう会場から、あえて遠ざかる。
公園前の国道275号線を渡ってすぐ、道の駅鶴沼がある。
ここの片隅にこじんまりと店を構えるのが「ぼたん亭」さん。
「そば処ぼたん亭」さんの売りは、ぼたんそばで作った十割そば。
十割そばなら、新そば季節、しっかりとした香りを楽しめるであろうが、しかし・・・・
私は十割そばをあまり好まない。
ぼそぼそ食感で、食べるそばからブチブチ切れてしまう。
そば通からなんと言われようが、十割は口に合わぬ。
ところが、ここ「ぼたん亭」さんの十割蕎麦は、機械打ちではあるが、コシ・弾力性があるだけでなく、ブツブツ切れることなくツルツルと喉越し良いので驚く。
鶴沼の名に違わぬツルツル感。
そして香り高き味わい。
絶品である。
浦臼のそば粉
広尾産の昆布
京都産の上花けずりかつお
そうして仕上がる出汁を、小鉢に盛ってサービス品として振る舞ってくれました。
これがまた!!
日本酒が欲しいっっっっっっw
こうして半日に満たぬ時間で1日食べ歩いたように満腹( ̄∇ ̄)
苦しい腹を押さえての帰途でしたが、最高に満足の蕎麦まつりでした。
浦臼町ぼたんそば・新そば収穫祭 詳細・アクセス
会場:北海道樺戸郡浦臼町(うらうす)キナウスナイ(鶴沼公園内)
開催:2019年の場合~9月最終土曜・日曜
開場:午前10時
閉場:午後2時
駐車場:国道はさんで向かいの道の駅や隣接する神社横に駐車できます(現地案内あり)
アクセス:車で札幌中心部から国道275号線で約1時間半
JR学園都市線・鶴沼駅下車徒歩10分(1km)※運行本数が極端に少ない単線の為、JR利用は帰りの便確認が必要。
裏技
開場は10時。昼近くには各屋台行列になり、なかなかお目当ての屋台蕎麦を食べることが出来ないくらい混雑する場合もある。
実は各屋台、開場前の午前9時半には販売を始めてました。
会場への入場もでき、混まずに何店も回れます。
2019年9月はそうでした。
次回もそうだとは保証しませんので悪しからず。