北海道矯正展2019・札幌刑務所グルメと塀の中の暮らし
札幌刑務所と全道刑務所の一大イベント
札幌刑務所で毎年恒例の《北海道矯正展》が去る9月29日(日)に開催されました。
今年も全道の刑務所が「自慢の刑務所製品」を多数携え、テント村での即売会に集いました。
このような刑務所作業で作られる製品は、木製品・衣類・革製品・金属加工・農産品など多岐にわたり、受刑者の更生の成果でもある。
札幌刑務所は全国でも有数の敷地面積を誇り、その広さを利用した農場で作られた作物が、矯正展では大人気だ。
タマネギ、ジャガイモは破格の袋売りで、それを目当てに開場前から行列ができる。
刑務所グルメ代表はカレーライス
矯正展の楽しみは、多数のキッチンカーや屋台の食べ歩きでもある。
とくにこのカレーライスは、刑務所農場で収穫された野菜を使っており、麦飯にかかるルウは絶品です。
刑務所が立地する札幌市東区はタマネギが特産で、その甘みでマイルドに仕上がったカレーは、毎年食わずにいられない。
定番だが焼きそばは外せない。
どっしりフランクフルト。
普通のお祭りと変わらぬ屋台の充実ぶりである。
同じ焼きそばでも、会場内のキッチンカーで価格に違いがあったりする。
慌てずよく見て回るのが賢い矯正展グルメの楽しみ方です。
動物たちやミニ遊園地も
ひよこ刑務所がありました。立派な唐揚げになるんだよ。
彼らも塀の中。
ミニ新幹線が子供たちを乗せて走るのを、蛇がガン見してました。
彼にはあれが、獲物を独り占めしたライバル蛇に見えたのかもしれませんね。
収監施設見学ツアー
毎回午前と午後に分け、普段は窺い知れない収監施設を見学できるツアーがある。
以前参加した時にレポートした「刑務所の中」については、過去記事をご覧ください。
↓ 刑務所見学ツアー詳細
基本的にカメラもメモもNGであるツアーは、見聞きしたものを記憶から書き起こさねばならない。
見学時には手渡される袋に、携帯電話やカメラなどは収容して、撮影や使用は禁止です。
今回も参加しましたが、前回参加で見逃し・聞き逃していたものは以下の通りです。
●札幌刑務所は収容人員2,500人であるが、昨今は受刑者が減り、令和元年9月末時点では1,100人だそうです。
テレビでは凶悪事件が派手に報じられるから、犯罪は増えていると思いがちですが、さにあらず。
●所内に4カ所ある大浴場。
その脱衣室に掲示されていた注意書きが目を引いた。
「入浴中の交友禁止」
黙々と入浴して出なければならない。
入浴時間15分の規制があるから、そもそも交友などしてる暇は無い。
●受刑者の食事は受刑者が作っている。
現在、約30人の調理担当受刑者が、1,100人の腹を満たす食事を3食毎日作っている。
基本的にご飯は麦飯であり、暴飲暴食アルコールとは無縁なので、糖尿病だった受刑者が体質改善で治癒するなんてこともある。
とはいえ、入らないことが大事
それに尽きますね。
【札幌刑務所】
札幌市東区東苗穂2条1丁目5-1