北の国カラー全道版 北海道日記

北海道の寒さに弱く、本州の暑さは異次元すぎて無理な道民『どんさんパパ』の旅、食、温泉。

北海道旅行計画にお手軽離島の旅~「焼尻島 島っ子食堂」で孤島のグルメ

皆様は夏に北海道を旅するなら、どこを巡りますか?

 定番の観光地である「盛りだくさんの札幌・小樽」「夜景の函館」「動物園の旭川」「最北の稚内」etc.

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しかし広い北海道は移動に時間がかかります。

欲張った強行軍のスケジュールでは「来た見た去った!」で日程めいっぱい。

そうゆう旅ではなく、ゆったり秘境探訪気分を味わいたい方へお勧め。

それは…

離島で孤島のグルメ&サイクリングです。

 

 

 

 

簡単に行ける焼尻島(やぎしりとう)

 北海道には船でいける島は5つありますが、焼尻島は高速船を使えば片道僅か35分で到着できる最も近い島で、日帰りも可能な手軽さは随一。

焼尻島よりもう少し沖にある手売島と共に「暑寒別天売焼尻(しょかんべつてうりやぎしり)国定公園」に指定されており、本土(北海道羽幌町)からは1日数便のフェリーと高速船が結んでいる。

 

とはいえ、面積5.2㎢・人口300人弱の焼尻島は、北海道民ですら滅多に行かない。

小さな島ゆえ、大きなホテルも天然温泉施設も無い。

食堂は港に2軒、カフェ1軒、個人商店が集落に数軒で勿論コンビニは無い……。

 

しかしそんな「施設の有無」など問題にならない意外な穴場なのです。

 

 

www.google.co.jp

 

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焼尻島へは高速船がお勧め さんらいなぁ2

羽幌港のフェリーターミナル駐車場に、乗ってきた車は置きっぱなしOK!(無料)

 

萌えキャラJKが敬礼する船が高速船「さんらいなぁ2」です。

これに乗っていざ焼尻島へ!

 

↓フェリー詳細はこちら

羽幌沿海フェリー

 

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快適な船内。全席一人掛けシートだが、デッキに出て航海速力23ノットの高速を肌で感じよう。

気持ちよい風と風景に船酔いしてる暇もない。

 

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もう一隻運行しているフェリー「おろろん2」は自動車も積載できる。総トン数489t 旅客定員300名 航海速力15ノット

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港に着いたら自転車を借りよう

 

船着き場の目の前が島で唯一の「レンタサイクル梅原」さん。

日帰りの人は先ず、ここで自転車を借りて島内一周をしてみよう。

島1周は約12㎞の舗装道路(道道255号線)と、中央部を東西に走る「オロロンロード」があり、殆どなだらかな地形だが、所々アップダウンがある。

老若男女問わないサイクリングコースですが、ご年配者は電動アシストをお勧めします。

道路は車は殆ど走っていません。

観光シーズンにフェリーでマイカー上陸する観光客の車も、たかが知れてます。

そもそもフェリーに積載できる自動車のキャパはトラックを除くと8台なので。

だから島には信号機は無い。

 

 

島をのんびり巡る

隣の手売島は天然記念物オロロン鳥(ウトウ)やウミネコの繁殖地があって、バードウォッチングが売りですが、こちら焼尻島は鳥や花は乏しい。

しかし牧草地が拡がり、緑と海の見晴らし良い景観が、あまりにも絵になるので「インスタ映え」という点は手売島以上です。

 

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サイクリングには、水筒やクーラーバックに清涼飲料水等を携行することをお勧めします。

島内は集落以外に自販機はありません。

風光明媚な高台で、冷たい一杯で喉を潤すとき幸せを感じることでしょう。

 

 

ここは羊の楽園&隠れた高級グルメ・サフォーク羊の産地

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焼尻島はサフォーク羊の産地。

基本的に年中自由放牧されている羊たちは、海からの風が運ぶ塩分とミネラルをたっぷり含んだ牧草を食べて育つ。

さらに島には狐やヒグマといった天敵もおらず、ストレスの無い静かな環境だから、羊特有の臭みも無い柔らかな肉質となるのです。

しかし、焼尻島のサフォーク羊は、あまり知られていない。

何故か?

 

あまりに高級すぎて庶民の口に入らないどころか、島民すら滅多に食べられないから。

 

絶対食べようサフォーク炭火焼き「島っ子食堂」

僅か年間出荷数200頭程度。

その殆どが高級フレンチレストランへ直行してしまうという、かくも稀少なサフォーク羊。

これを炭火焼きで食べることができる島唯一の店が、船着き場にある「島っ子食堂」さんです。

 

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これが噂の焼尻サフォーク羊肉。

産地ですらキロあたり8,000円以上。

津軽海峡を渡ったら、いったい幾らになるのやら。

ここ「島っ子食堂」さんでは、味付けジンギスカンではなく生肉の焼き肉セットとして、ライスと野菜付き1人前2,500円(税込)という産地ならではの低価格で提供しています。

 

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塩コショーだけの味付けなのに、この旨さには脱帽。

ラム肉を食べ飽きた道民ですら黙らせる羊肉を、是非ここで味わって欲しい。

 

島っ子食堂

電話 01648-2-3176

営業期間 6月から9月末

営業時間 フェリー運航に合わせて(要確認)

 

 

絶品!わかめの天ぷら「新沼食堂」

 

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船着き場にある、もう一軒の食堂「新沼食堂」さん。

レンタサイクルの裏にあるカウンターの店舗(写真向かい側はフェリー乗り場待合)

 

夏は開放的に扉を開け放った『ザ・昭和テイスト』が懐かしさを感じるお店です。

外に並べたテーブルでアイスやかき氷なんかもいいですね。

 

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海鮮モノなど丼メニューも豊富ですが、ここはぜひ「ワカメの天ぷら」を注文して欲しい。

なにせ、ここの女将さんしか揚げられない天ぷらなので、行けば必ずあるという訳ではないが、要確認してでも食す価値があります。

何故、新沼食堂の女将さんしか揚げられないのか?

それは……

 

水分含んだワカメを天ぷら油に投入するとバンバン跳ねて危なくって誰も作りたがらないから

 

 

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そんな決死のメニューがこれ。

普通に天ぷらとして塩で食べるのも良し。

お吸い物に入れるとまた良し。

丼めしに乗せて天丼にするのも旨かろう。

店のお品書きでは、ラーメンやウドン・蕎麦にトッピングしていました。

ワカメとは思えない新食感は、サフォークと並び必ず食べて欲しい島限定グルメです。

 

 新沼食堂

電話 01648-2-3356

営業期間 6月から8月お盆休み終り頃(不定休)

 

 

孤島のグルメ そのあとは猫さがし

 島のメイン集落は船着き場付近に固まっているので、港から大概の宿へは徒歩で充分です。

その道端では、猫たちが和んでいる姿を見られるかもしれません。

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 いかがですか?

まだ間に合う夏の旅行計画にご参考ください。