北海道の秘湯を行く・旅館四季(新登別温泉)
北海道も3月に入り、少しずつ春の予兆が。
それでもまだ、朝の出勤前は車のガラスが凍っております。
そんな冬に思い立って温泉へ。
札幌エリアから一般道を車で2時間以内の近場ですが、THE秘湯!という雰囲気の温泉宿がありました。
新登別温泉にある「旅館四季」さんです。
国道36号線を一路南へ
北海道の「湘南」と呼ばれる登別や伊達・苫小牧あたりは、北海道でも積雪の少ない地域です。
それにしても冬の北海道とは思えぬ景色ですね。
登別といえば地獄谷。
久しぶりに寄ってみたら、外国人観光客で賑わっていた。
外国語しか聞こえないくらい。
登別温泉も外国人でいっぱいだろうな。
しかし外国人観光客に知られていない秘湯がある
新登別温泉郷・旅館四季に到着
地獄谷から暫く車で走ると、樹林の中に点在する小さな温泉郷「新登別温泉」に到着。
ここに旅館四季はある。
森の中の隠れ家的ロケーション。
周囲には殆ど民家も無く、静かです。
二代目看板犬・けんた君がフロント前でお迎えしてくれました。
平屋建の古い宿だが、館内は手入れが行き届き、センスがよい。
部屋はバス・トイレ無し。
中身がカラで利用できる冷蔵庫あり。
館内売店は無いので、飲料水などは自販機で買うか、持ち込みです。
部屋の窓から見える宿の庭園。
陽が傾いてきたら、光と影が美しく雪に映えます。
さて、さっそく湯殿へいきましょう!
地獄谷から引く温泉
湯けむの向こうに硫黄の香りがする内湯。
そして北海道では珍しい、板張りの床。
こうゆう古風で風情ある湯殿がどんどん減っていますね。
地獄谷に近い大湯沼から引いた天然温泉は源泉掛け流し。
単純硫黄泉の乳白色の湯が湯船に注がれ、硫黄の香りが心地よい。
露天風呂で雪見ビア
露天は深めの湯船で、足元が見えないから慎重に入ることをお勧めする。
カメラ持ったまま湯船に倒れこみそうでした(笑)
快適な温度は長湯に最適で、雪見ビールしながら満喫です。
ああ!雪で冷えた黒ラベル最高!!
湯上がりスイーツの心配り
湯上がりにロビーで涼んでいたら、女将さんがサービスで出して下さったのは、凍らせたパイナップル。
さらに軽く凍らせたハチミツがかかっている。
これが最高にクールダウン。
カチカチかな?と思いきや、館内の暖気でゆる~り融けてくる。
美味しかったです!
お楽しみの夕食膳
関西人のオーナーがつくる板前料理・夕食の膳。
一品一品丁寧な作りで見た目も綺麗。
そして出汁の美味しいこと。
普段、関西風の味付けは、それほど好みではなかったが、これは違ってたな~。
ちなみに、撮影前に天婦羅少し食べてしまいました(-_-)
夕食は部屋出してのんびり。
完食しました。
夜の露天はプラネタリウム
氷点下の露天風呂も、入ってしまえば天国。
静かだ…。
たちのぼる湯気を通して見上げる満天の星空。
これも天国の眺めだ。
内湯に注がれる源泉。
入ると「ザバ~!」と湯が溢れだす。
贅沢の極み。
露天も内湯も独り占め、これも贅沢の極み。
朝食をご案内犬
けんた君おはようございます
けんた君、朝8時の朝食時間前にひと吠えでお知らせ。
お客はぞろぞろと広間へ。
焼き魚(チップ〝ヒメマス〟)と、これまた上品な板前料理からなる和食。
ひとつひとつ、美味しかった。
半熟温泉卵を揚げて出汁につけた品は絶品。
実は早起きし朝食前に二回、入浴しました。
朝4時と7時。
露天風呂で夜が明けてよく空を見てますと、そのうち野鳥が囀ずりだす。
一泊でしたが素晴らしい湯を堪能し、宿の行き届きたサービスに大満足。
静かで品の良い、いい宿です。
旅館四季
北海道登別市上登別町42-28
電話0143-84-3045
今回は思い立っての一人泊で、朝夕つき10,650円(税別)
おまけ情報
意外な発見 ソーダ食堂
宿泊前にぶらぶら見て回ってたいたら、目にとまった食堂。
「ソーダ食堂」という変わった名前に、なにか胸騒ぎ。
直感的に寄り道し、ランチとした。
地獄谷に因んで「地獄ザンギ」が売りらしく、悩みましたが…
脳の食べたい指令はハンバーグ定食。
これがまた直感が当たりました。
このボリューム✨
付け合わせにしては量が多いスパゲッティの上に、どっしりハンバーグ。
目玉焼きはダブルだ。
ソースが旨い。
ソース食堂ではないよ、ソーダだよ(^ω^)
こちらも大満足。
ソーダ食堂
北海道登別市千歳町6丁目1-98